入れ歯安定剤の選び方と注意点

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入れ歯を安定させるために、入れ歯安定剤を使うことはいいことです。テレビのCMではせんべいをバリバリ食べたり、かたいリンゴをかじったりとその安定性が謳われていますが、それだけで選んでいいのでしょうか?気になる成分の話も交えてご説明します。

入れ歯安定剤

入れ歯安定剤の仕組みとメリット

入れ歯安定剤は歯磨き粉のような練り状のようなもの(クリームタイプ)、粉末状のもの、テープのようなものといくつか種類があります。入れ歯に塗って使います。歯茎との接着剤のような役目になり、入れ歯のズレや違和感だけでなく、食事の際の細かいものが歯茎と入れ歯の間に入らないようにもしてくれます。入れ歯安定剤は、練り状のような半液体なのに、どうして口の中で溶けないのでしょうか?

練り状(クリームタイプ)の入れ歯安定剤の特徴

歯磨き粉のようにチューブから出して使います。成分は粘着剤である「メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩」や「CMCナトリウム」に植物性ゴムなどを加えて作られています。比較的安全な成分でできていますが、できるなら香料や着色料が入っていない方が安心です。ポリグリップからは無添加タイプが販売されていますね。クリームタイプは使いやすいのが特徴です。デメリットは、入れ歯からは剥がしやすいが、歯茎にくっついてはがれないことがあるところ。手ぬぐいなどでふき取るときれいにとれます。
ポリグリップ無添加

粉末状(パウダータイプ)入れ歯安定剤の特徴

歯医者さんはこちらをおすすめされる方が多いようですね。粉タイプは薄く仕上がり、違和感が少ないのが特徴です。この粉は、唾液などの水分で変化しくっつくようになっています。残念ながら、クリームタイプに比べると安定性はよくありません。その上、粉をこぼしてしまったりと、高齢者の方には使いづらいのが問題点でしょう。しかし、下記の新ファストン(パウダータイプ)入れ歯安定剤は天然のカラヤガムを原料としており安全安心の素材で本当におすすめなのです。

ファストン

シート・テープタイプの入れ歯安定剤の特徴

テープのように入れ歯に貼って使うシートタイプです。成分はポリエチレングリコール,カルメロースナトリウムなどの高分子化合物です。少し溶けてしまうこともあるのですが、飲みこんでも害はありません。シートタイプの中では、下記のタッチコレクトが有名です。一度水につけてから使うのが特徴です。こちらも粉に比べると比較的使いやすいのですが、やっぱりクリームタイプに比べると手間ですね。

タッチコレクト

入れ歯安定剤の選び方

入れ歯安定剤を選ぶときに必ず確認しなければいけないことをまとめました。最低でも下記だけはチェックし、あとは実際に使ってみてから決めることをおすすめします。

対応している入れ歯
入れ歯安定剤によっては、金属・プラスチック両方に対応している場合もあれば、金属NG・プラスチックだけというものもあります。金属は成分によって劣化したりするからです。こちらは必ずチェックしましょう。
継続使用日数
毎日入れ歯を洗うことがベストですが、2~3日そのままにする方は継続使用日数は必ずチェックしましょう。1日のものを2~3日使うことは絶対NGです。口内環境を悪化させてしまいます。

入れ歯安定剤の成分は少量ですが溶けて皮膚に吸収されます。口内炎などができたらすぐに中止して、他のものを試しましょう。また安定性や噛んだ時の安定性など、自分にしっくりくる入れ歯安定剤を見つけるまでは使って試すしかありません。あなたにぴったりの入れ歯安定剤がみつかるといいですね。歯科医にも気軽にご相談ください。おすすめを教えてくれますよ!

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    歯科医師:山内浩司
    経歴:
    1963昭和38年 大阪生まれ
    4歳までアメリカミシガン州グランドラピッズ
    祐天寺幼稚園卒園
    中目黒小学校卒業
    目黒区立第二中学校卒業
    私立芝学園高等学校卒業
    バブル時代はトラック運転手
    日本大学松戸歯学部卒業
    歯科医師免許取得
    所属:
    東京都歯科医師会 日本インプラント学会や顎咬合学会、再生医療学会 等 IKB, GPbrothers、フローラルインプラントチーム 等
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