上顎洞サイナスリフトの際のsepta(セプタ 隔壁)のこと

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私たちモンゴロイドは口腔の骨が元々少なく、薄く、柔らかい傾向であることはご存知ですね。

さて、インプラントを使用したくても骨が少なくて足りない場合の話しです。
今回は上顎骨が薄くてインプラントを植立することが難しい時に行なうサイナスリフト(上顎洞挙上術)について書いてみますね。

レントゲン1

この写真はCTを2次元に置き換えてみている術後の写真です。すでに上顎洞を挙上し、そこに骨補填がなされています。
この部分は無歯顎です。以下の写真で説明してみます。

レントゲン2

黄色い線で囲まれている部分は元々はレントゲンでも黒く写るところで、空気が入っている空洞でした。ラテラルウィンドウという穴を頬側の歯肉内の骨にあけます。そこからシュナイダーメンブレン(上顎洞底膜)という薄い粘膜を持ち上げて、そこと上顎洞底に出来たスペースに骨補填を施します。

レントゲン3

CT像でご覧頂くと、粒々の補填物が充填されていることが確認できます。ただし、今回のサイナスリフトの難しいところは、サイナスに隔壁(セプタ septa)が存在し、手術を困難にしていたということです。通常はセプタで区切られたそれぞれに対してラテラルウィンドウを開け、それぞれの挙上を行なわなければいえないのですが・・・、

症例、結果

ピエゾサージェリーとう超音波で骨を切ることが出来る特殊な機器により、1つのウィンドウでセプタを越えて窓を開けることが出来ます。

写真は手術中の口腔内です。
四角く骨が剥がされています(ラテラルウィンドウです)。その真ん中に見える尖がった骨がセプタです。以前のラウンドバーによる術式では、前後にそれぞれの窓明けが必要で、手術時間が長くなることが多かったのです。
色々な機器の進化が歯科領域でもなされてきています。今ではCTやピエゾがインプラント治療には必須アイテムとなりました。私がインプラント治療に携わり始めた15年前には考えもしなかった進歩です。

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    歯科医師:山内浩司
    経歴:
    1963昭和38年 大阪生まれ
    4歳までアメリカミシガン州グランドラピッズ
    祐天寺幼稚園卒園
    中目黒小学校卒業
    目黒区立第二中学校卒業
    私立芝学園高等学校卒業
    バブル時代はトラック運転手
    日本大学松戸歯学部卒業
    歯科医師免許取得
    所属:
    東京都歯科医師会 日本インプラント学会や顎咬合学会、再生医療学会 等 IKB, GPbrothers、フローラルインプラントチーム 等
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